Q：セーブポイントについてもうちょっと詳しく（ここまでの流れ）

　元々、ワンルームの自宅を解放して「みんなの帰ってこれる家にしよう！」という発想からこのセーブポイントは始まりました。（参照記事）新しいことをやろうとしている時、自分で仕事を作ったり、生き方を見直している時って金銭的には豊かじゃなくなる時期もある。心と意欲は溢れるほど豊かにあって、どんどん人と会いたいし、思いついたことはやってみたい。だけど、資金が...。という課題は、まだ世の中で価値とされていないコトを生み出そうとする時には、一旦誰しもが経験するもの。

　また、ちょっと頑張って動きすぎて、動きを止めたいんだけど、何かしていないといけない気がして、休めずに動き続けてしまう。世の中には、何かをするための場所やイベント・集まりはたくさんあるけど、何もしないための場所ってなぜか少ない。1人きりで何かに向かって進み続けるのって結構エネルギーがいる。たまには、ただ居るだけでも許される場所、家族みたいな感覚を補給できる時間があってもいいんじゃないか。

　この動きたい心とほっと休みたい心が、その時の自分には同居しており、心的・資金的に、前にも後ろにも進めない状況に陥ったので、とにかく何か今できることをやって風穴を開けようと思い、「無いならまず自分がそれを提供してみたらいいのか。得たかったら、まず自分が与えよ！泊まれる場所と休める場所作るぜ！」とある日突然吹っ切れました。そして、自宅くらいしか提供できるものが見当たらなかったので、それを開放することにして、『みんな人生という旅の途中でいつでもセーブしに帰ってきていいよ！そして、こういうのいいね！と気が向いたらモノ・コト・お金、どれでも構わないから、支援して力を分けてくれー！』というところからセーブポイントは始まりました。2017年秋のことです。

　そんなことを続けていたら、色々な人が家（セーブポイント）に来るようになりました。twitter等のオンラインで知り合って、初めて会う人もいたし、大阪に来る時は毎回泊まりにくる人も現れました。そして、セーブポイントという場を通じて新しい出会いが生まれたり、そこで出会った人と一緒に次の街に向かっていく光景を見ました。お土産を買ってきてくれたり、物資を送ってくれたり応援してくれる人も現れました。昔から「人生はRPG。現実世界で冒険したり仲間と出会ったりしながら、遊ぶように自分の人生を紡いでいきたい」という願いがあったのですが、本当にそんな感じになってきて、当初抱いていた、動きたい心とほっと休みたい心は同時に叶ってしまいました。

　そして、同時に４、５人セーブポイントに集う日が発生し始めてきたので、これはそろそろ次の段階に行け、というサインかなと感じ、拡大するコトにしました。（参照記事）拡大後のセーブポイントを第２期と呼んでいます。第１期の時は「自宅を解放」という気持ちがまだどこか残っていたのですが、第２期はみんなが「こういうのいいね」と力を出し合って、資金も物資も集まって移転するコトができたので、これはもうみんなの秘密基地だなという気分になりました。

　これから『どうやって継続的にここを運営・発展させていくのか』というのは次の解くべき課題ですが、セーブポイント＠天美我堂は、基本的に恩送り運営なので、泊まるのに◯円とか、会員制をとっていません。『ただで泊まっていい場所ってどういうこと？』って聞かれたりしますが、心持ち的には友達の家とか自分の別荘的な感じが近いのかなと思っています。気が向いたら行くし、気が向いたら何かしら力を分けてください。その力が未来につながります。この気まぐれ感とゆるさが結構好きでして（参照記事）今の所こんな調子でやっております。

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